耳をふさがないで たった80年前にあった本当のこと
活動は語り部だけに留まりません。核兵器の廃絶に向けた署名活動にも力を入れています。被爆者との交流会にも積極的に参加しています。
「目をそらさないで下さい。80年前に、たった80年前にあった本当のことです」
「耳をふさいだりせずに、しっかりと聞いて事実を知ることが平和への第一歩だと思っています」

(廣信靖之会長)
「若い世代でないと、そういうことを伝えていっても、すぐ忘れ去られるような時代になってきていますから、若い人に広げていただいて、恒久平和な世界を求めていきたいと思います」

「今、語り部の方々が年々減少してきています。もう、体験者の話が聞けなくなるのも時間の問題です。戦後80年、思いをつなぐ継承の日は、まさに今なのです」
若い世代だからこそできることがある。託されたのは平和という名のバトンです。その重みを感じながら取り組む語り部活動に、訪れた人は…。
(訪れた人)
「平和について学習して、また、それをこうやって私たちにも広めてくれる。次の世代にも広めてくれる。そういう役割を担ってくれていることはすばらしいことだと思います」
(訪れた人)
「全然、戦争を知らないというか、そういうことを感じたことがなかった世代というか、その方たちが伝えてくれるということに何かすごく意義があるんじゃないかなと思います」
(山田紗季さん)
「自分たちにとっては遠いこと、実感が余りわかないから、やっぱり私たち同じ世代がこうやって発信することで少しでも興味をもっていただけたらと思って」
(市川佳恵さん)
「被爆者の方から私たちが受け継いで、それを私たちがもっと若い世代の人に受け継いでもらって、その若い人たちが更にもっと若い世代の方に受け継いでもらってというふうにしてもらえれば、戦争の恐ろしさがもっといろいろな人に伝わるかなと思いました。戦争が二度と繰り返されないように、これからも活動を続けていきたいと思っています」

10代の少年、少女たちが戦争の記憶を語り継ぎ次の世代へ。核兵器のない世界を願い、歩みを進めていきます。