福岡県北九州市は、南海トラフ地震などの巨大地震に対する取り組みを強化すると発表しました。津波の浸水が想定される地域での防災訓練を拡充します。

北九州市 武内和久市長
「南海トラフ地震については、30年以内に8割の確率で発生すると予想されている。いつ起きてもおかしくない災害です。確実な備えを行っていくことが必要です」

6日午後、北九州市の武内市長は巨大地震に対する新たな対策を発表しました。

国が今年3月に発表した南海トラフ地震の新たな被害想定で、北九州市の浸水エリアは、従来のおよそ4倍に広がりました。

防災対応力を強化するため、市は、新たな浸水想定エリアを対象に防災訓練を拡充します。

また、自宅で人工呼吸器を使用する市内90人の患者に対して、備品などの総点検を実施する方針です。

武内市長は、「避難ルートの確認や家具の固定、備蓄品の備えをお願いしたい」と呼びかけています。