真の勝負は「リピーター獲得」。ジャングリアが描くべき未来
野村:
様々な課題がある中で、ジャングリアは今後どのような展開を描いていくのでしょうか。
comugi:
最も重要なのは、初回の話題性で訪れたお客さんを、いかにして「リピーター」にするかです。
ジャングリアの700億円という投資規模は、過去に経営で苦しんだハウステンボスや志摩スペイン村の例を考えても、継続的な集客が不可欠です。ビジネスの成否は、2回、3回と訪れたいと思わせる魅力、つまり飽きさせない工夫にかかっています。
野村:
リピーター獲得は、どの施設にとっても永遠の課題ですね。
comugi:
幸いなことに、ジャングリアはまだ敷地の半分ほどを残しているといわれています。今後、この土地を活用して新しいアトラクションやエリアをどう追加していくか。常に新鮮味を提供し続けるアップデートが鍵となります。
東京ディズニーリゾートや、同じく刀が支援するハウステンボスがそうであるように、継続的な投資で進化し続けられるかどうかが、ジャングリアが沖縄の、そしてアジアの観光ハブとして定着できるかの分かれ道になるでしょう。開業はあくまでスタートであり、本当の勝負はこれからです。
<聞き手・野村高文>
Podcastプロデューサー・編集者。PHP研究所、ボストン・コンサルティング・グループ、NewsPicksを経て独立し、現在はPodcast Studio Chronicle代表。毎週月曜日の朝6時に配信しているTBS Podcast「東京ビジネスハブ」のパーソナリティを務める。