子どもが「勉強にかける時間」より「スマホに費やす時間」の方が長くなったことが明らかになりました。
学力“大幅に低下” 文科省発表

文部科学省が子どもの学力などを見る「2024年度 経年変化分析調査」の結果を発表しました。対象は小学6年生(3万人)と中学3年生(7万人)で、科目は国語、算数・数学、英語(中3のみ)です。
前回調査が行われた2021年度に比べ、今年度は小6、中3ともにスコアが大幅に下がっています。
スコアが下がった要因について文部科学省は「この調査のみからは断定できない」としつつも、家庭での勉強時間が減少する一方で、ゲーム・スマートフォンの使用時間の増加が明らかになっていると指摘しました。
また、コロナ禍による生活環境の変化の影響が中長期的に出ている可能性にも触れ、今後さらに分析するとしています。
「勉強」より「スマホ」の時間が長く

この調査では、学校の外での過ごし方についてアンケートをとっています。
◆スマートフォンの使用時間(2021年度⇒2024年度)
【小6】43分⇒1時間5分
【中3】1時間36分⇒1時間56分
◆勉強時間(2021年度⇒2024年度)
【小6】1時間9分⇒1時間3分
【中3】1時間34分⇒1時間23分
スマートフォンを触っている時間は1日あたり20分程増えており、勉強時間は小学生は6分、中学生は11分減っています。
2021年度と比べると、小中学生ともに勉強時間が短くなっている一方で、スマートフォンの時間は長くなっていることがわかりました。
街の人はー
中学1年生
「(スマートフォンを)1日の半分は見てる。」
中学1年生の母親
「夜中に連絡が来ると気になって寝なくなる。一応、夜10時までとは言っているが隠れてやってるかもしれないし。朝はちゃんと起きているからいいかな。」
小学6年生の母親
「LINEとかだとグループで集まって会話から抜けられないとか、勉強に集中したいけど気になってしまうのがネックだと思うけど、まあ、人間通る道かな。そこら辺はうまくやって
高校生・大学生を過ごしていってほしい。」
コメンテーター 友利新:
もちろんスマホを見ている時間が長くなったというのは体感的にわかっていたんですけど、親側としては勉強になるような動画を見たり、アプリの中でも計算のアプリをやらせたり、罪悪感がないようにはしてたつもりなんですけど、こうやってみるとなんだか反省ですね。