広島に原爆が投下されて、6日で80年です。
長野市では、核兵器の廃絶を訴える集会が開かれ、祈りをささげました。


長野市で開かれた集会にはおよそ50人が参加し、広島に原爆が投下された午前8時15分に黙とうして犠牲者を追悼しました。


県原爆被害者の会 今井和子さん:「黙とうの時間は4歳に戻ってしまいます。原爆の一瞬のことを思い出し、その日の朝別れたままの祖父。55歳のままの笑顔を思い出す」

4歳のときに疎開先の広島で被爆した長野市の今井和子さんは自身の体験を語り、日本は核兵器禁止条約に背を向けず、平和の橋渡し役となるよう訴えました。


県原爆被害者の会によりますと、県内には70人余りの被爆者が暮らしていますが、高齢化で被爆経験を受け継いでいくことが課題となっています。

集会では、核と人類は共存できないとして、核兵器も原発もない社会の実現に向けて行動し続ける決意を採択し、参加者は平和への思いを新たにしていました。