広島市に原爆が投下されてから80年を迎えた6日、核兵器の廃絶を掲げる美里町や涌谷町の寺では世界平和を願う鐘が鳴らされました。

このうち、美里町中埣の玄松院(げんしょういん)では、平和運動に取り組んでいる地元の女性団体のメンバーや住民らが集まり、広島市に原爆が投下された午前8時15分に合わせて鐘を打ち鳴らしました。

この鐘は、原爆で犠牲となった人を悼むとともに世界平和への祈りを捧げようと、おととしから始まり、6日は美里町と涌谷町の4つの寺で鐘が鳴らされました。

参加者:「戦争のない平和な世界になってほしい。」
参加者:「私は満州から引き揚げて戦争のむごい体験をしているので平和な世の中になってほしいと願っている。」


遠田母親連絡会・千田秀子さん:「平和への鐘の音を皆さんに広げられたらいい。若い人たちにも広く知ってもらうことを念頭に置いて活動している。」

広島市では、終戦となった年の1945年8月6日に原爆が投下され今年で80年を迎えました。

平和の鐘は、長崎に原爆が投下された日にあわせて今月9日にも鳴らされることになっています。