4日午後、島根県安来市で発生した山林火災。
5日は、朝から防災ヘリによる消火活動が行われましたが、いまだ鎮火に至っていません。
安来市は災害対策本部を設置し、対応にあたっています。
入江直樹 記者
「午前8時半過ぎの現場です。布部の集落からも白い煙がもくもくと立ち上っているのが見えます。消防によると煙の勢いが少し強くなって来たようだということです。」
警察と消防によりますと、火事があったのは、安来市広瀬町布部の山林で、4日午後3時20分頃、「山林から白煙が見える」と、110番通報がありました。
現場は、布部小学校から北西約1.5kmの山林です。
道路がない山の中で消防車が入れないため、5日は防災ヘリによる空からの消火活動が行われました。
島根県の防災ヘリは整備中で稼働できないため、鳥取県と山口県の防災ヘリが出動。
近くの山佐ダムで水を汲み上げて上空から放水を繰り返しました。
また、島根県は自衛隊に災害派遣を要請し、これに基づき、夕方から自衛隊ヘリが消火活動に加わったほか、6日は、消火剤入りのタンクを背負った消防隊員が現場に徒歩で向かい、地上からも消火活動を行う予定です。
現場は、民家から離れた山林で、けが人の情報は無く、建物へ燃え移る危険性は低いとみられますが、消防は付近の住民に引き続き注意して欲しいと呼びかけています。