全国高校野球選手権大会が、5日に甲子園球場で開幕しました。2年ぶり31回目の出場の仙台育英学園も堂々の行進を見せました。
熱中症対策のため午後4時から始まった開会式。全国各地の地方大会を勝ち抜いた49校の代表校が、北から順に行進しました。

仙台育英ナインは、佐々木義恭主将を先頭に引き締まった表情で甲子園の土を踏みしめました。

今大会は、午後の熱い時間を避けるため「朝夕2部制」を大会6日まで導入します。
いよいよ始まった、夏の甲子園。宮城大会では、攻守に隙のない戦いを展開した、仙台育英。投手力・長打力。そして、機動力を生かした総合力で2度目の全国制覇を目指します。

仙台育英 須江航監督:
「今回選ばれた20人が、現時点でのトップ20人です」

豊富な投手陣の中でエースナンバーを背負う、吉川陽大投手。最速147キロのストレートと切れ味のあるスライダーを持ち合わせたプロ注目のサウスポーです。

仙台育英 吉川陽大投手:
「マウンドに立ったらエースナンバーを背負っている自覚を持って、一球一球全力で投げたい」

攻撃面では、4番の川尻選手を中心に長打で破壊力のあるバッターが、多く揃った仙台育英。しかし、打線は「水物」と話す須江監督は、春から小技も出来るチームを目指してきました。

その中で、走攻守でアピールしたのが、2年生の外野手・倉田葵生選手。

仙台育英 倉田葵生選手:
「武器である足を使ってセーフティバントや内野安打で出塁してつないでいく
川尻や和賀など長打を打てる選手がいて、その前にランナーをためるのが得点につながる」
チームで最も足が速い倉田選手は、盗塁やバントなど小技を武器に、2年生からスタメンでの出場が増えました。

仙台育英 倉田葵生選手:
「ランナーに出塁する自分の仕事を果たす」

倉田選手の活躍で、長打力に機動力が加わり打線に厚みが増した仙台育英。2度目の全国制覇を目指し、6日の第1試合で、鳥取城北と対戦します。