愛媛県西条市で発生した労災事故で、新居浜労働基準監督署は5日、危険防止の措置を講じていなかった労働安全衛生法違反の疑いで、新居浜市に本社を置く飯尾電機と男性社長(48)を、松山地検に書類送検しました。

新居浜労基署によりますと、事故は5月29日、西条市内にある同社工場で、複数の男性作業員がクレーン巻き上げ装置のモーター軸を取り外していたところ、はじけ飛んだ工具類の直撃を受けた男性作業員(64)が頭蓋骨粉砕骨折などの重傷を負ったというものです。

いずれの男性作業員も、顔を覆う「面体」やヘルメット、保護メガネといった、物体の飛来防止措置を講じていなかった疑いが持たれていますが、労基署は飯尾電機などの認否を明らかにしていません。