稲に被害を与える「斑点米カメムシ類」の発生が、九州・山口各県で増加傾向となっていて、各地で注意報が発表されています。

大分県によりますと、7月28日から31日にかけて40か所のほ場で巡回調査を行ったところ、斑点米カメムシ類が1か所あたり6.4匹確認されました。

去年

大量に発生した去年の13.1匹より少ないものの、平年の4匹を上回る水準で、大分県は8月4日付けで注意報を出しました。

発生の主な原因として、今年は梅雨明けが早く、高温状態が続いているためとみられています。

斑点米カメムシ類は稲穂の汁を吸ってコメの品質を低下させる害虫で、高温乾燥条件で多発するとされています。

福岡管区気象台が7月31日に発表した1か月予報では、平年に比べ晴れの日が多く、気温が平年並または、高い確率で推移するとされており、発生に適した気象条件が続く見込みです。

7月以降、山口県や長崎県、福岡県でも注意報が発表されていて、九州・山口各県で発生が増加しています。

県は対策としては、稲穂が出そろった時期に農薬を2度まくことを推奨しています。