長野県と群馬県にまたがる草津白根山の湯釜付近で火山活動が高まったとして、気象庁は、噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」に引き上げました。
気象庁によりますと、湯釜付近では3日午後3時ごろから火山性地震が増加していて、4日午前5時までの24時間で40回観測しました。

また緩やかな地殻変動が認められることから火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを1から2の「火口周辺規制」に引き上げました。
湯釜火口から概ね1キロの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
4日午後3時までに観測された地震は13回でした。
記者リポート:「噴火警戒レベルの引き上げにより、志賀草津高原ルートはけさから一部の区間で通行止めになっています」

群馬県側の一部区間(万座三差路~殺生)で通行止めとなった国道292号。
正午前には通行止めを知らせる看板も設置されました。
う回する道はありますが、突然の通行止めに戸惑う観光客の姿も見られました。
影響は夏の観光シーズンを迎えている周辺にもー。群馬県境にある山ノ内町の横手山頂ヒュッテ。日本で一番高い場所にあるというパン店が人気で、土日には1500人以上が訪れる観光スポットです。
店の関係者によりますと、4日は通行止めも影響して、訪れる人は普段の半分ほどにとどまりました。
噴火が起きれば、通行止めの範囲が拡大される可能性もあることから、関係者は火山活動が落ち着くことを願っていました。