戦後80年を迎え、戦争体験者の高齢化が課題となる中、佐賀市の高校生が語り部としての活動をスタートさせました。

佐賀市の公民館で3日、佐賀清和(さがせいわ)高校の放送部の生徒が紙芝居「くすのきは見ていた」を朗読しました。

この物語は、終戦直前に現在の佐賀市の南側一帯が焼夷弾や機銃掃射で襲われ、61人が死亡した佐賀空襲を描いたものです。

「空襲で亡くなった人たちの思いを、戦争の悲惨さをきっとまだ覚えていることでしょう」

これまでは市民グループ、「佐賀空襲を語り継ぐ会」が朗読を続けてきましたが、戦争の記憶を次の世代に伝えていこうと、高校生に活動を引き継ぎました。