甲子園がナイター?…夏の風物詩を襲う「歴史的な猛暑」

熱い戦いが期待される甲子園ですが、大きな課題は、記録を塗り替えた歴史的な猛暑です。

甲子園に近い、神戸市の1週間(7月28日~8月3日)の最高気温は、平均で約35度、20年前の2005年8月と比べ、3度以上も高くなっているんです。

暑さ対策として、今年から本格的に導入されるのが、午前の部と夕方の部に分ける「2部制」。すでに2024年時点で、一部の日程では試験的に導入されていました。

そして2025年、選手が甲子園の暑さに慣れていない1回戦を中心に、午後1時から4時までの最も暑い時間帯には行わず、ナイター設備を活用して夜間に行うことが決められました。試合が中断される間は、観客もいったん球場の外に出なければいけません。

試合中の熱中症対策としては、5回終了時点に「クーリングタイム」を設けます。

選手はベンチ裏などの冷房を効かせた部屋で8分間、体を冷やし、また、飲み物については各高校に任せるのではなく、主催者側がシャーベット状に凍らせたドリンクなどを準備します。

また、選手らが身に着ける衣服を「黒」から「白」に変える高校も増えています。

例えば、甲子園出場53回を誇る広島の名門・広陵高校は2024年、伝統のある帽子の色を黒から白に変更し、アンダーシャツとストッキング、スパイクも白くしました。2025年は南北海道・北海高校が、衣服全体を黒系から白系へと変更します。

ちなみに審判にも、2024年に白シューズが導入され、2025年は帽子の色が白に変更されました。