ワクチン接種後に女性死亡「危機管理医師の動きに問題は?」

「私は例えば大阪市や尼崎市の会場で行きますが、これらの自治体の体制だったら起こってないと思うんですよね。非常に私が違和感に感じたのは最初咳をして、医師が見たのが4分後と書いてあったんですよね。ありえないと思うんです。例えば危機管理医師は問診等を要する作業とは一切関係なく、健康観察中の15分~30分間は待ってる人をただ見ています。何かあったらそばにいるから4分後というのはまずなく、症状が始まってすぐ先生が見られる状態になっていますし看護師も4人いるんですよね。大阪では起こらないだろうと思います」
ーー勝田先生は実際にワクチンの接種もされていますが会場には医者は必ずいるんですか?
「そうです。ですからおそらく体制がどうだったかなど記者会見で言っているわけですから、この会場でもね何かきっと対策が取れるんだろうなと私は思います」
ーー日本救急医学会のガイドラインでは、接種後に急激な体調変化があった場合は迷わずアドレナリンを投与してくださいとしています。しかし、愛知県医師会は投与すべきだったと話す一方で『投与があっても救命できなかった可能性が高い』と話していました。アドレナリンがうまく投与できなかったというコメントもありましたがどういうことなんでしょうか?
「アドレナリンは通常のアンプルを切って注射するやつもあれば、エピペンといって資格がない人でも、押しつけたら針が入ってくるやつもあるんですよね。しかもそれは血管を取ってという話ではないので、おそらく誰でもできるんじゃないかと。しかし私がそこで思ったのは『単に医者ならみんなできるでしょう』『看護師はできるでしょう、はいおしまい』という危機管理の意識ではなく、医者や看護師にも色々なレベルの人がいるということを前提に危機管理をしなくちゃいけない。例えば大阪市はどんなレベルの医師にもわかるように、頻繁にメールが来るんです。今回のこの件も即日メールが来ていました。レベルをある意味ベーシックなところに合わせて順々とやっていくっていうのがやっぱり危機管理の思想だと思うんですよね」














