カムチャツカ半島付近の大地震による津波で、31日に臨時休業となった塩釜水産物仲卸市場は、8月1日から通常どおり営業しています。

夏休みとあって新鮮な水産物を堪能する家族連れの姿が見られました。

しかし、津波の影響で各地の魚市場が休業を余儀なくされたことなどから、1日に仲卸市場に並んだ水産物の数は、普段の半分ほどに減りました。

観光客:
「もっといっぱい(水産物が)あるのかなと思った。もう結構売れてるのかな、棚の空き具合的に売れてるのかなと思った」

買い物客:
「いつもの方がもっと(客が)いる。きょうは少ない」

卸売業者:
「津波の影響はかなり出ている。魚もきょうは少ないし、カキとかホタテも宮城県産は一枚も入荷がない。津波の影響で船を出せないので取ってこられないのだろう」

気仙沼市や石巻市では、カキの養殖施設への被害が出ていて、卸売業者は供給量の減少を心配しています。

卸売業者:
「きっとこの先カキの量が減るということは、値段が上がってしまう。お客さんも手を出しにくくなる。全部に悪影響が出ると思う」

塩釜水産物仲卸市場 坂本和正理事長:
「特に太平洋側は(入荷が)少ない。鮮度は全く影響がないので、皆さん安心して買いに来てほしい」

塩釜水産物仲卸市場は、お盆前の8月12日までは、通常どおり営業するということです。