新燃岳の火山灰によって土石流が発生するのを防ぐため、鹿児島県はおととい29日から霧島川に堆積した土砂を取り除く工事を進めています。
31日に報道陣に公開されたのは、霧島神宮から500メートルほど離れた霧島川で行われている緊急工事です。
県砂防課によりますと、新燃岳火口周辺や霧島川近くには相当量の火山灰が積もっていて、これまでに降った雨で流木や土砂がたまった状態になっているということです。
今後の雨で土石流が発生するおそれがあることから、県は今月29日からたまった土砂などを取り除く工事を進めています。
(県姶良・伊佐地域振興局 長崎雅哉河川港湾課長)「緊急工事で下流の皆さんの安全安心を少しでも貢献できるように(工事を)やりたいと考えている」
工事期間は4か月ほどで、事業費およそ3億5000万円のうち国が3分の2、県が3分の1を負担します。