気象庁は太平洋沿岸を中心にきのうから津波注意報を発表していましたが、先ほど、すべて解除しました。一夜明け、津波の被害も明らかになってきました。

気象庁
「津波注意報の発表を継続しています」

きょう午前に一部で解除され、引き続き北海道から千葉にかけての太平洋沿岸を中心に発表されていた津波注意報。午後4時半にすべてのエリアで解除されました。

きのうのロシア・カムチャツカ半島付近の巨大地震が発生してからすべて解除されるまで32時間。各地で津波の到達が確認されました。

津波に関連して全国ではJNNのまとめで1人が死亡、6人がけがをしました。

津波による被害も明らかに。

最大40センチの津波を観測した三重県鳥羽市。

浦村シーファーム 浅尾大輔さん
「いったりきたりの波というのが、いかだには特に効きます」

カキ養殖業の浅尾大輔さん。養殖用のいかだが流されました。

浦村シーファーム 浅尾大輔さん
「吊し上げてあるカキのロープに絡まると、移動すればするほどしごかれていくので、カキの絶対数というのは少なくなるかなと思います」

宮城県気仙沼市でもカキの養殖用のいかだがひっくり返るなどの被害を受けました。

けさの岩手県久慈市。避難所には、まだ帰宅できていない人の姿も。

避難してきた人
「ただ早く家に帰りたいだけです」

一方、日常が戻ったところも。

和歌山県の白良浜海水浴場には海水浴を楽しむ人の姿がありました。きのう朝から遊泳禁止となっていましたが、けさの解除を受けて午前11時に再開しました。

海水浴を楽しむ人
「(解除されて)みんなでわーって、やったーってなりました」
「暑い夏の中、冷たくて気持ちいい」

気象庁は「津波注意報が解除された地域も低い津波は観測され続けているので、海水浴などには十分注意してほしい」と呼びかけています。