薩摩川内市の川内港で国と県が進めている国際物流ターミナルの建設について、鹿児島県は海運会社などが設置を求めていた大型クレーンを北海道室蘭市から譲り受け、移設されることが決まったと明らかにしました。
川内港唐浜地区では現在、国と県が国際物流ターミナルの整備を進めていて、今年度末の暫定供用開始を目指しています。
川内港には現在、コンテナの積み込みや陸揚げを行う「ハーバークレーン」が整備されていますが、薩摩川内市や海運会社は、船の大型化を見据え、より早く作業が行える「ガントリークレーン」の設置を県に求めてきました。
県によりますと、ガントリークレーンを所有する北海道室蘭市と、譲渡と移設について合意したということです。
新設する場合にはおよそ19億円かかると試算されていますが、県によりますと運搬と設置費用はおよそ7億円で早期に稼働させられるメリットがあるとしています。費用は県が負担します。クレーンの取得費用は未定で、2027年1月に見込む譲渡契約までに室蘭市と協議する見通しです。
県港湾空港課は、「ガントリークレーンの設置で、県内の企業や産業の稼ぐ力の向上につながれば」とコメントしています。
