それでは具体的に何を備えれば良いのでしょうか?

内閣府と気象庁は備えの例として、印鑑や身分証明書などの貴重品、非常食や軍手、救急セット、下着などを挙げています。

防災教育に携わり、現在は県立図書館の館長を務める森本晋也さんは、季節ごとに必要なものを確認しておくことが大事だと話します。

(岩手県立図書館 森本晋也館長)
「今(夏)まさに熱中症などが心配される。少しでも冷やすもの。真冬、積雪の中大きな地震が起きると被害が高まると言われている。アルミの防寒保護シートもある。そういったものを入れておくなども大切」

また、大災害の備えには過去の教訓を生かすことも重要です。

(岩手県立図書館 森本晋也館長)
「昭和三陸大津波を経験された方がたとえば靴を玄関できっちり揃えておいてすぐ履けるようにとか、寝るときには枕元に服を畳んでおいて、夜中や停電でも服を着て外に避難できるようにしておくことを言った。ちょっとした生活の中に必要なものを準備して避難できるようにすることが大事」

日々の暮らしになじんだ備えがいつ起きるか分からない大災害で自身や大切な人の命を守るかもしれません。