高知県庁の県庁防災作戦室では、「津波注意報」が発表された直後から「第一配備」の体制をとり、10人ほどの職員が情報収集にあたっています。高知県沿岸全ての市町村で、河口付近や堤防の外側などに避難指示が出されています。
東洋町にある「甲浦集落活動センターなぎ」には、一時、町内にある2つの保育園の園児や職員など40人が避難していました。園の職員によりますと、けが人はおらず、子どもたちも普段通り、昼寝やおやつの時間を過ごしたということです。
午後4時ごろからは保護者が迎えに来る光景が見られ、保護者と子どもたちは、安堵した表情で、手を繋いで自宅に戻っていきました。
芸西村では、午前10時ごろ、地元住民が運営する避難所が開設されました。午後には、60代の男性から「避難したい」と連絡があり、自主防災組織の会長らが、エアコンをつけたりテーブルを設置したりして、避難者が過ごせる環境を整えていました。
避難してきた男性は、30分ほど避難所で過ごし、避難所を後にしました。これまでに、津波によるケガ人の情報などは入っていません。
【交通情報】
■高知県営渡船
午前10時から全ての便を欠航、31日の運航については未定。
■沖の島航路
欠航、31日の運航については未定。
■JR四国
通常運行。
■土佐くろしお鉄道
中村・宿毛線、ごめん・なはり線とも通常運行。
■空の便
通常運行。
30日午後6時30分以降も、高知県には「津波注意報」が継続して発表されています。実際に津波が観測されている地点もあり、今も到達中と推測されます。
海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。海や川には入らないようにしてください。