奄美地方を強風域に巻き込んだ台風8号。台風の中心に最も近い与論島では、フェリーの欠航が続いたことでスーパーの食材が品薄になり、生活への影響が続いています。
台風8号は東シナ海上を北寄りに進んでいて、奄美地方の一部を強風域に巻き込んだ後、鹿児島県内からは徐々に遠ざかりつつあります。

29日昼ごろまで強風域に入っていた与論島です。午後も波が高く、木々が風にあおられていました。

与論島のスーパー「Aコープよろん店」です。スーパーでは卵や牛乳、野菜といった生鮮食品の品切れが続いていて、空になった商品棚が目立っていました。
迷走した台風の影響でフェリーの欠航が相次ぎ、このスーパーでは今月16日を最後に、きょう29日までの13日間、商品の入荷が止まっています。
(買い物客)「生もの、野菜類がなくて何も買えない。困っています」
与論島にはあす30日午後に、鹿児島港からのフェリーが入港します。予定通り島に入港すれば、2週間ぶりに店に商品が入荷されます。

また29日は、群発地震で鹿児島市などに避難していた十島村の住民の帰島が29日夜出港の「フェリーとしま2」で予定されていましたが、あす30日に延期となりました。