山陰線を走る列車が、アメリカ軍の機銃掃射を受け、乗客ら45人以上が犠牲になった大山口列車空襲。
戦後80年となる今年も慰霊祭と平和を祈る集いが開かれました。

「安らかにお眠り下さい。黙祷」

28日、鳥取県大山町で行われたのは「大山口列車空襲慰霊祭・平和祈念の集い」です。

80年前、終戦間近の7月28日におきた大山口列車空襲では、45人以上が犠牲となりました。

慰霊祭では遺族や地元の児童・生徒など、約150人が黙とうを捧げ、献花を行いました。

その後行われた平和祈念の集いでは、「戦後80周年、私達は今…」と題して、学校で空襲について学んだ小中学生から平和へのメッセージが寄せられました。

児童
「80年前僕のひいおじいさんは原爆で被爆しています。僕もその血が流れています。僕は戦争の事を忘れず語り継ぎ人と人との心の触れ合いを大切にしていきたいです」

出席者のうち、大山口列車空襲で兄を亡くした金田令治さん(94)も当時の思いを振り返りました。

遺族代表 金田令治さん 当時14歳 
「思い出されて昔が。(兄を亡くした時は)1人部屋で泣いていました。大変だったってことを忘れないようにしてもらって2度とないように」

実際に戦争を知る人が少なくなる中、参加者は改めて平和を守り続けていく思いを新たにしていました。