熱戦が繰り広げられている中学総体。バレーボールの決勝リーグは各チーム、3年間の思いをコートで体現しました。

九州、全国を目指すバレーボールの県中学総体。ベスト4に残った4校による決勝リーグでは12年ぶりの優勝を目指す西原中学校が4月の選手権に続く沖縄一を目指し、2戦2勝で最終戦に臨みます。

対するは、こちらも負けなしで最後の試合を迎えたSFIDA沖縄。うるま市や沖縄市など、中部を中心に活動する発足1年目のクラブチームが勢いにのって初の栄冠に挑みます。

第1セット。序盤で主導権を握ったのは西原でした。高い攻撃力を生かし、得点を重ねると、エースでキャプテンの新垣柊弥。176cmの身長ながら最高到達点3m17センチを誇る高い打点で、スパイクを決めます。

最初のセットを25-21で奪った西原。しかし、続く第2セット。今度は、SFIDA沖縄が反撃。最初のセットを落としても焦りはなかったとキャプテンの野小生翼。そして、真栄田涼太郎。粘り強く得点を重ね、一進一退の攻防が繰り広げられます。

最後は、3連続得点で西原を突き放したSFIDA沖縄が、第2セットを奪い返します。互いに後がなくなった、勝負の第3セット。両チームの気持ちがぶつかり、互角の展開となります。

西原が、5連続得点で一歩前に出るも、SFIDA沖縄も我慢強く繋げて、応戦。追いつきます。手に汗握る大熱戦の攻防、最後に、笑ったのは…。

キャプテン野小生の力強いアタックなど、土壇場で逆転に成功したSFIDA沖縄。ライバルを倒し、悲願の初優勝を果たしました。

一方、女子決勝リーグも大混戦。クラブチームの石垣時GLC未来、読谷中、西原東中が2勝1敗で並ぶも、セット率で上回った石垣島GLC未来が、初優勝を果たしました。

今大会の優勝準優勝チームは、来月宮崎県で行われる九州大会に出場。全国大会への出場を目指します。