新燃岳の火山灰によって土石流が発生するのを防ぐため、県はあす29日から霧島川に堆積した土砂を取り除く工事を始めると発表しました。
鹿児島県砂防課によりますと、国交省が専門家らと今月15日に新燃岳上空から火山灰の堆積状況を調査した結果、火口周辺や霧島川方面に相当量の火山灰が積もっていることが分かりました。
霧島川や支流に火山灰などが流出するのを防ぐ砂防ダムは17か所ありますが、これまでに降った雨で土砂や流木がたまった状態になっているということです。
今後の雨で土石流が発生するおそれがあることから、県は29日からたまった土砂などを取り除く工事を始めると発表しました。

工事は立ち入りが規制されている新燃岳火口から3キロの区域外にある3か所で、完了までのおよそ4か月間でおよそ6万立方メートルの土砂を除去するということです。
事業費はおよそ3億5000万円で、国が3分の2、県が3分の1を負担します。