岩手県岩泉町の岩泉ホールディングスが経営するジェラートブランド「ViTO.×IWAIZUMI」が暑い夏にぴったりの新商品を開発しました。
コラボしたのは宮古島産の高級マンゴーです。

岩泉町の「道の駅いわいずみ」にある「ViTO.×IWAIZUMI」は岩泉町を中心とした下閉伊地域産の生乳を主原料に常時18種類のフレーバーをそろえる人気のジェラートショップです。

7月初旬、隣接するジェラート工房では新商品の開発が進められていました。
冷蔵室から取り出されたのは・・・
岩泉町からはるか2200キロ離れた宮古島の空水土フルーツファームで生産されたこだわりのマンゴーです。

完熟していることの証である濃い赤色にViTO.×IWAIZUMIを経営する岩泉ホールディングスの山下欽也社長も満足げな表情です。
生産量日本一の宮古島産の高級マンゴーを試食させていただきました。

(江幡記者)
「(甘くて、でも変な雑味とかが全くないですね)」
(岩泉ホールィングス 山下欽也社長)
「そうなんですよね。甘いんですけど、甘すぎないっていうところですよね。これを食べてて飽きないですよね。(本当…)」

ギフト用として人気のマンゴーですが、なかには形や大きさからギフトに適さないものも出てきます。
そこで、岩泉ホールディングスはそうした規格外となったマンゴーの果肉をぜいたくに使用したジェラートの開発に乗り出したのです。

工房では、マンゴーをカットするサイズなど試行錯誤を重ねていました。

(山下欽也社長)
「今までは地場産のものを中心にやってきたんですけども、全国いろんなところから『自分たちの町の特産品でも作れないのかな』っていうような問い合わせを結構いただくようになりまして。今回の宮古島のマンゴーも、実は今のお取引先のその延長線上にある方々」

元々、岩泉ホールディングスは町内の酪農家支援のために設立された第3セクターである「岩泉乳業」が母体。
人気のヨーグルト事業に続いて立ち上げられたジェラート事業も、基本は町内産の生乳の付加価値を高めるためのものです。

そんな中、生乳を使わないマンゴージェラートに取り組むわけは過去の経験にありました。