(江幡記者リポート)
「こちらの奥にあるのは岩泉乳業の建物です。岩泉の主力産業の一つである酪農をけん引してきたのが、ここで作られていた岩泉ヨーグルトです。」

2016年、岩泉町を襲った台風10号による小本川の氾濫で、岩泉乳業は3つあった工場が壊滅的な被害を受けました。

人気を集めていたヨーグルトの製造が再開するまでの1年あまりの間、従業員に給料を払うために大きな助けとなったのが、別の場所で委託製造していた、龍泉洞の水を使った化粧水でした。

(山下欽也社長)
「何か一つのものだけに固執してしまって、それが駄目になったときに、じゃあ次どうすんだっていうのは、常に経営者としていつも意識しているところなんですよね」

岩泉町と宮古島のコラボが遂に形になりました。

(山下欽也社長)

「なんかもう、マンゴーそのままだよね。」
(江幡記者)
「おいしい。生マンゴーが戻ってきた感じがします」
(山下欽也社長)
「そう」

岩泉ホールディングスはViTO.×IWAIZUMIをフランチャイズ展開する新会社を設立し、27日その1号店を宮古島にオープンさせました。

(山下欽也社長)
「日本全国どこでも岩泉のジェラートが販売できるし、食べられるっていう、そういう環境が作れると思うんですよね。こういう不便な地域でも全国展開ができるっていうこと、ビジネスチャンスっていうのはどこでもあるんですよっていうことをお伝えできたら、幸せですね」

事業の多角化と全国展開に向け、岩泉ホールディングスが踏み出した新たな一歩。

宮古島産のマンゴーを贅沢に使った新フレーバーは、宮古島店で先行して販売され、今後、県内の店舗でも展開する予定です。