天気予報でよく耳にする「台風」と「熱帯低気圧」。名前は似ているけれど、実はこの二つには明確な違いがあります。最近の台風8号は、熱帯低気圧になったり、また台風に戻ったりと変化していますが、この区別は何によるものなのでしょうか。
台風8号が"復活"した理由

7月23日(水)に発生した台風8号は、一度熱帯低気圧に変わりましたが、その後再び発達して台風に戻りました。
台風と熱帯低気圧の違いは、気圧の違いで、気圧が高ければ台風、低ければ熱帯低気圧と思われがちでですが、実はこれがそうではないのです。
風の強さで決まる台風の定義
台風と熱帯低気圧の明確な違いは、「中心付近の最大風速」にあります。

「台風」は中心付近の最大風速が17.2m/s以上の場合。

「熱帯低気圧」は中心付近の最大風速が17.2m/s未満の場合。

温帯低気圧はどう違う?
また、「温帯低気圧」は寒気と暖気が衝突してできる構造になっているため、前線を伴うこともあります。一方で、台風や熱帯低気圧は暖かい空気の塊のような構造になっているため、前線を伴うことはありません。このような構造の違いで分類することもできます。

台風シーズンが本格化するこれからの時期、台風情報には特に注意が必要です。
今後も台風が発達しやすいシーズンとなってきていますので、台風情報にはお気をつけください。
