自民党幹事長で鹿児島県連の森山裕会長は26日、参院選・鹿児島選挙区で公認候補が落選したことを受け、「県選出の国会議員とよく協議して、けじめをつけたい」と述べました。
今月20日に投開票が行われた参院選で、鹿児島選挙区では、無所属新人で立憲民主党が推薦する尾辻朋実さんが、自民党元職の園田修光さんに6万票以上の差をつけて当選しました。自民党候補の落選は、2001年に1人区になって以来、初めてです。
森山幹事長は、26日開かれた県連の会合で、「今までにない感情をもって臨まないといけない選挙だった」「我々の訴えが鹿児島県民にご理解いただけなかったのはその通りで、真摯に受け止めないといけない」とふり返りました。
その上で自身の進退については「県連会長と選対委員長は国会議員の中から選ぶことになっているので、県選出の国会議員とよく協議させていただき、けじめをつけたい」と述べました。

県連・選挙対策委員長の野村哲郎参議院議員は、園田さんを破った自民党現職の尾辻秀久さんの三女・尾辻朋実さんを念頭に、「マスコミにとっては、親子で通った(議員になった)というのが1つのニュースだと思う。世襲が本当にいいのか真剣に考え、息子だから娘だから(選挙に)出そう、というようなことは、もうやめようじゃないか。世襲みたいなことはやっぱりやっちゃいけない。そういうことが、ねたみになって当選できないことも出てくる」と述べました。