家族としての日々

出産予定日より、早く誕生したというじゅったん。しばらくはNICUに入っていたため、きみちゃんは先に退院することになったそうです。

2人の自宅は千歳市で、出産をした札幌市の病院までは距離がありました。毎日面会に行くことが難しい2人のために、助産師がじゅったんの様子を記録してくれたノートを、きみちゃんは宝物にしています。

半年ほど前には、マイホームを購入しました。きみちゃんの夢だった、家庭菜園ができる庭付きです。

「ここにトマトがなってるよって、カメラマンに教えてあげて」

身長より高く伸びた苗の間をかけまわるみぃくんに、ちかさんが声をかけました。

キッチンも広くなりました。きみちゃんが料理をしていると、甘えん坊のみぃくんがかけよってくるといいます。撮影しているこの日も、カメラマンの足元をすり抜けていきます。きみちゃんが、わたしに抱っこされているみぃくんの顔をのぞきこみます。

料理中のきみちゃんと、みぃくんを抱っこする私

「いつもご飯おいしい?」ときみちゃんがきくと、みぃくんは小さな手をあげました。

食卓に座り、1人でごはんも食べられるようになったみぃくん。「(じゅったんが)泣いてるよと教えてくれたり、自分で泣き止ませようと抱っこしてくれる」と、きみちゃんは見守るような目で、みぃくんのお兄ちゃんぶりを教えてくれました。