名古屋で競り人をする石川菜々子(いしかわ・ななこ)さんです。

ともに女性ということもあり2人は互いの職場を行き来し、競りについて勉強しあっています。

この日は仙台市中央卸市場を訪れ村田さんの働きぶりを見ました。

競りを終え2人で先輩の競りを見学しました。

女性競り人として切磋琢磨する石川さん。

デビューから1か月が経過した村田さんを評価しています。

石川菜々子さん
「競りの前から仲卸さんとの雰囲気がよく1か月あたりで信頼関係ができていると感じた素晴らしい競り人にもうなられてるなと」

この日はスーパーとの商談です。

本番を前に食堂に入り腹ごしらえかと思いきや…

村田実優さん
「バイヤーさんに食べていただく用ですね試食で」

このスーパーとは月に一回、定期的に商談があり、担当者とも笑顔でやり取りします。

村田実優さん
「いい反応をいただけたのでまずまずかなと、検討中の商品も多かったので引き続きアタックできるように」

村田さんは商品をPRする役割も担っています。

スマートフォンでイベントの様子を撮影し、会社のインスタグラムに掲載するのです。

村田実優さん
「もともと写真が好きと話していたらやってみない?と言われた」

高校時代写真部だった村田さんの経験が買われました。

競りの様子競り人としてデビューしてから1か月余りが経過した7月18日。

この日も村田さんは競り台に立ちます。

仲買人が示すサインを見落とさないようにと目配りに力を入れるようになりました。

村田実優さん
「ウナギのかば焼きのところで見落としとか詰まってしまった部分があった。それ以外はよくできたかなと」
「1個に集中すると広く視野をもって他に手が出ていないか意識するようにしている。人によって手の出し方の癖があるのでそこが難しい」

入社3年目にして新たに「競り人」の世界へ一歩を踏み出した村田さん。

様々な人と関わることが好きだといいます。

村田実優さん
「朝来てお客さんと話すのが楽しい、今はもうそれを楽しみに来ている」
「石川さんから聞いた。競り台に女性が立つなんてと最初は言われていた、男性社会的なところがある」

卸売会社の仕事、そして競り人としてもやりがいを感じています。

村田実優さん
「仲卸さんの先のお客さんの注文でどうしても必要なんだ。工夫して調整してなんとかものをかき集めたときとか」
「競り人は力強くリズムに合わせて競り落としていく姿がかっこいい」
「場数を踏んで経験を積んでかっこいい競り人になれるように頑張ります」

一人前の競り人を目指して村田さんの声がきょうも市場に響きます。