7月、青森県六戸町で道路が陥没する事故がありましたが、5月にも平内町の国道で、歩道が陥没する事故が起きていたことが国土交通省の調べで分かりました。
7月16日、六戸町犬落瀬で深さ約170cm、直径約60cmの道路の陥没が起きました。地下に埋めた農業排水を通す管が断裂し、あふれた水によって陥没が発生したとみられています。
25日に開かれた青森河川国道事務所の会議では、県内での道路陥没の発生状況が報告されました。
このなかで、2025年5月には平内町小湊の国道4号の歩道で縦70cm、横70cm、深さ170cmに渡って陥没が起きていたことが分かりました。
原因は、水をため込む側溝の側壁が老朽化によって壊れ、土砂が漏れ出したためとみられています。
国交省 青森河川国道事務所 三上泰光さん
「なかなか歩道や路肩(の陥没)は見つけづらい。日々巡回をして、地域の人からの連絡もあれば、点検をして穴が陥没したところが社会的影響を及ぼすような、大きく拡大するかしないかというところも判断しながら、見つけた場合は早急に対策して復旧に努めていく」
また、こうした陥没につながりかねない地下の埋設物の状況を昨年度、電力、通信、ガス、水道、それに下水道の事業者が点検した結果が発表されました。
このうち水道事業者の分については、管の腐食や漏水など不具合が349か所で見つかったということです。
青森河川国道事務所は引き続き点検を行い、不具合については対応を求めていくことにしています。