精神障害の影響が争点に

裁判の争点は、各犯行における東被告の責任能力の有無および程度だった。

東被告には過去に大麻等の使用歴があり、2022年2月から3月と同年4月から6月まで措置入院となった経歴があった。

2023年2月から4月までは医療保護入院の経験もあった。

裁判では東被告が警察署や拘置所で卑猥な内容を一方的に申し立てる、急に笑う、歌う、下半身を露出する、ドアを叩くなど落ち着きのない状態が続き、連日保護室に収容される状況だったことも明らかになった。

拘置所では外部の精神科専門医により統合失調症と診断され、抗精神病薬が処方され、その後、症状は安定したという。