水難学会 斎藤秀俊 理事
「基本的に溺れている人を助けに行かないというところなんですが、とは言っても、自分の大切な子どもが目の前で溺れて、それを助けに行かないで見ている親はほぼいない。心情的には皆さん助けにいきたいと思ってしまう。

どうしても我が子のそばに行きたくて行った、そのときに、親子で一緒に浮いて救助を待っていて欲しいと思います。ここで「救助しよう」と思うと、危険が倍増、三倍増になってきます」

「親子で浮いて救助を待つ」という考え方は、海でも川でも同じ。
その際、子どもを浮かせようと接触するのは良くないといいます。

水難学会 斎藤秀俊 理事
「子どもの体を支えるというのは救助になってしまうんですね。救助は、相当訓練された方でないとなかなか難しくて、子どもと一緒になって沈んでしまいますから、子どもに特に接触することもなく、一緒に浮いて救助を待つということになります」