■名古屋ナンバーの車両、教団関係者の動員だったのか…
取材では、名古屋ナンバーの車両の目撃や戸別訪問で、名古屋から教団関係者が大量に動員されたとの証言が浮上しています。
毛田キャスター:
「名古屋から応援に来たという複数の証言。県外からの応援が来た違和感は?」
前富山県知事 石井隆一氏:
「あんまり個々のことはお答えしたくないんですけど。話としてはね、県外からもたくさんいらしていたという話はね、うわさとして耳にしました」
石井氏に対しては、過去、旧統一教会側からの接触はなかったのでしょうか。
毛田キャスター:
「石井さんご自身も選挙の度に旧統一教会側からアプローチを受けたことはありますか?」

前富山県知事 石井隆一氏:
「それは少なくとも私の知る限りはまったくありません。応援したいけどという話が、ないと思いますけど、あればね、やっぱりそれはどうかなと慎重に考えた方がいいと思ったでしょうね。やっぱり知事という立場ですから。選挙戦では候補ですけど、そういう立場の人間があまりそういういろんな課題を抱えている団体から支援を受けるというのは、一般の県民から見たらあまり好ましいことではないのではないですかね」
選挙プランナーを使って県政の若返りを訴えた新田氏。知事選を制しました。

一方、敗れた石井氏、今思うことは。
前富山県知事 石井隆一氏:
「石井は真面目だからね、旧統一教会系のグループだと思えば、多分、丁重にお断りするスタンスになると思ったのではないですかね。というか逆に、もう一方のかたに何らかの原因で親近感を覚えたか、支持したいと思われる理由があったか、これは私がどうこう申し上げる話ではないです」

新田知事は今年8月、旧統一教会関連団体から選挙応援を受けたことを認める一方、旧統一教会と関係している団体とは把握していなかったと説明。旧統一教会がコンプライアンス上、問題がある団体としながらも。
新田知事:
「関係を絶つとか、そういう言い方になると私はこれはもう憲法で規制されている圧迫になると思います」

毛田キャスター:
「新田知事は関係を絶つと明言されていませんが、知事としての適切なスタンスの取り方はどのようなお考えをお持ちですか」

前富山県知事 石井隆一氏:
「現職にある方のことをあれこれ言うのは避けたいと思うんですがね、今問題になっているのは、政教分離とか信教の自由の問題じゃなくて、いわば消費者被害みたいな話とか、あるいは家庭崩壊とかいろんなことで人権問題みたいなものが起こっている。それがかなり最近の話では組織的に行われてきたってことで、裁判でも確か不法行為が認められた例がいくつかあるでしょ。そうした団体との付き合いはやはり岸田総理も今後は関係を持たないとかおっしゃっていたはずだと思いますし、それが普通の考え方じゃないでしょうか」

新田知事は旧統一教会関連団体のイベント「ピース・ロード」を富山県として2度、後援名義の使用を承認し、開会式であいさつもしています。
一方、石井氏も知事時代に1度、後援しています。