暑い日が続いています。こういう時期こそ、体調管理に気をつけなければなりません。夏には子どもを中心に「3大夏かぜ」が流行すると言われています。「3大夏かぜ」とは何なのか?どんな対策が必要か医師に聞きました。

仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックです。この日も、かぜの症状を訴える子どもたちが診断を受けていました。
夏かぜとは、夏にひくかぜではなく夏に流行するウイルスのことでこの時期、3つのかぜに注意してほしいと呼びかけます。

暑い夏に流行「3大夏かぜ」とは…
かわむらこどもクリニック・川村和久(かわむら・かずひさ)医師:「3大夏かぜっていうのがありまして一つは"ヘルパンギーナ"。次が"咽頭結膜熱"、もう一つは"手足口病"。その3つが3大夏かぜって言われているんですね。」

3大夏かぜは、主に5歳以下の乳幼児がかかりやすいとされています。「ヘルパンギーナ」や「咽頭結膜熱」は高い発熱に加えのどの痛みなどが伴い、水分補給などに影響がでる場合があると言います。

かわむらこどもクリニック・川村和久医師:「特に暑い季節に水分がとれない。そうなると脱水症状になる。栄養を後回しにして水分の補給を心がけてほしい。ヘルパンギーナが南の方で流行の拡大がみられているという状況。」
一方で手や足、口の中に発疹が出る「手足口病」は5月頃にピークを迎えていて現在は減少傾向だということです。

「3大夏かぜ」に罹らないために必要な対策は?
川村医師は気温が高いこの時期は体力の維持と基本的な感染対策が必要だと呼びかけています。

かわむらこどもクリニック・川村和久医師:「暑いと食欲が落ちて水分だけになってしまう。その辺を含めてバランスのいい食事と睡眠ですね。感染を防ぐためにも手洗いをしっかりすることを意識してもらえればいい。」
川村医師は、夏は皮膚の病気、「とびひ」にも注意してほしいと話していました。また、熱中症などの症状がみられる場合は、無理に動かず、早めに医療機関を受診してほしいということです。