石破総理 岸田・菅・麻生氏の歴代総理と面会へ

小川彩佳キャスター:
石破総理は23日、岸田前総理ら歴代の自民党総理と面会する方向で調整しているということです。どういった流れなのでしょうか。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
石破総理側からの呼びかけということですが、「今回、選挙で負けたけれども続投する」ということを歴代総理に説明して理解を得たいとみられます。
ただ、これは野党側からも注目されていて、ある野党関係者は「石破総理にとって相当の賭けだ。理解してもらえればいいが、失敗したらどうするんだろう」と語っています。面会するのは歴代総理経験者ですから、総理を辞める決断の重さは重々わかっているわけです。しかし「この状況で続けていいのか」「自民党はこれで大丈夫か」という何らかの疑問や話が出る可能性はあります。
藤森祥平キャスター:
続投を容認するのでしょうか。
岩田政治部長:
すんなりと容認するのか、あるいは何らかの条件やアドバイスをするのか。非常に注目の会談になりそうです。
小川キャスター:
諸刃の剣となりうるこの会談ですが、今回の参院選の結果も含めてどうご覧になっていますか。

小説家 真山仁さん:
「与党大敗」と言われていますが、正直、私は思ったより獲得したと思っています。過半数に3議席足りないだけですよね。

基本的な話ですが、民主主義は多数決です。つまり、たくさん国民から付託を受けるとたくさん議席が獲得できる。それが第一党の自民党であり、野党第一党の立憲民主党です。与党側は確かに負けはしましたが、自信がないのにたくさん票を得たことが一番の問題。
比較第一党などと回りくどいことは言わないで、自信を持って「我々はこういうことを進めるんだ。それを多くの国民が支持してくれたんだ」と最初のカードを彼らが切らないと、野党に対して「あなたたちは何がしたいの?」と言うのは私は絶対に間違っていると思う。もしこういった毅然とした態度ができないのであれば、やめた方がいいと思います。