今回の参院選を出口調査から振り返ります。


調査は20日、信毎とSBCが共同で3100人余りを対象に行いました。

再選を果たした羽田さんは立憲支持層のおよそ9割、竹下さんも参政支持層のおよそ9割を固めたのに対し、藤田さんに投票したのは自民支持層の7割ほどにとどまりました。


支持政党がない「無党派層」の投票先は羽田さんが4割を超えました。

竹下さんは24パーセントで藤田さんの23パーセントを上回りました。


そのほかの調査ですが投票先を年代別に見ると50代から70代以上は羽田さんが最も多く、20代から40代は竹下さんが最多でした。

知名度の高い羽田さんが支持層を固めると同時に無党派層にも浸透しました。

一方、竹下さんが若い世代で支持を獲得したのが特徴的です。


投票先を決める際にSNSなどの情報を「重視した」と答えた人は10代から30代では「重視しなかった」とした人を上回りました。

SNSなどを「重視した」人の投票先は竹下さんが4割余りと最も多く羽田さん、藤田さんと続きました。


県区は立憲・共産・社民の県組織による「統一候補」が補選を含めて自民党に5連勝となりました。

ただ、今回は参政党が県区で目標の倍に当たる18万5000票余りを獲得、比例代表では11万票を超え、国民民主党を上回るなど県内でも存在感を示しました。

また、自民党県連も国政選挙で初めて女性候補を擁立、SNSの役割が増すなど新しい動きが見られた選挙だったと言えそうです。