20日投開票が行われた参議院選挙・石川県選挙区では、自民党の現職・宮本周司さんが野党候補の追い上げをかわし4期目の当選を果たしました。被災地・能登の声を国に届ける責務、そして物価高対策を含む経済の立て直しへ。参議院でも少数与党に陥り、厳しい政権運営が待ち構える中、宮本さんはどのような決意を持って国政の場に臨むのでしょうか。

21日は宮本さんにスタジオに来てもらいました。

奥能登“ダブルスコア”勝利に「被災者に寄り添ったことへの評価」

Q 当選から一夜明けましたが、改めて今のお気持ちはいかがですか。
宮本周司 氏
「正直、長い戦いでもあったので安堵をしている。やはり能登の復旧・復興、今の物価高への対応などすぐに取り組まなければいけない仕事もあるので現場に戻って対応を始めたい」

Q 次の任期・6年間で何に注力していきますか。
宮本周司 氏
「今回の選挙戦の争点でもあり多くの民意が寄せられた物価高対策、すでに自民党公明党の連立政権で実施していることもあるが、やっていることは強力に進めていく。そのうえで今回の様々な声、思いを組み込んだ形でさらに何を追求して足元を支えるのかをやらなければいけない。同時に長引くデフレをようやく脱却する段階でもある。物価高が国民の生活、家計への負担であったり産業界の負担になっているのは十分に理解しているのでそこを足元で支えながらしっかりと利益が確保できるように各産業界、特に地方の経済を躍動させて内需を成長させる。これが喫緊の課題だと思っているので国の経済の強さを地方から取り戻す、一次産業~三次産業、事業所の規模に関係なく利益を確保できる体質に国が直接支援をして応援をしていくことが必要」


こちらは宮本さんが今回の選挙で得票で2位だった国民民主党・浜辺さんにどのくらい票差をつけて勝利したのかを自治体別に色分けしたものです。

宮本さんが勝利した市と町はピンク色に、そのうえで浜辺さんにダブルスコアの差をつけた市と町は赤色で示しました。宮本さんは出身地である能美市とその隣の川北町に加え、奥能登4つの市と町で浜辺さんに大きく差を付けたことがわかります。

Q 選挙戦の最中で鶴保議員から「運がいいことに能登で地震があった」という発言がありました。この発言を聞いた時にまず何を感じたのか。一方、そんな中でも奥能登で支持を得た要因は何だったと考えますか?
宮本周司 氏
「私もあの発言を確認したときにもう驚きましたし憤慨しました。まずあの言葉によって被災された能登の人々がどれだけ心を痛められたのか、まずはそのことが一番心配だった。私自身、昨年の地震と秋の豪雨災害が重なったこともあるけれど、ずっと奥能登を中心に被災された市や町、そこを支える様々な産業界も含めてずっと寄り添って支援もしてきたし過去の自然災害で対応できなかったことも乗り越えてきたと思っている。被災された人々の気持ちに寄り添って実直に取り組んできたところが皆様方にご評価いただけたと思っている」