
そして今、選挙においてインターネット・SNS・動画投稿サイトが、候補者の情報発信・有権者の情報収集手段として主流となっています。広田さんも、空手衣で「オス!」と声をあげる様子をスマートフォン向け縦型動画で発信していました。
広田一さん
「自分は決して、ネットとかは得意な方ではなくて、スタッフの皆さんが色々な知恵・アイデアを出して取り組んでくれたと思います。ただ、そういった中でも、『どんなコンテンツ、どういう内容を発信するのか』ということについては、ネットでも街頭演説でも『根本は同じ』だと思います。『自分が感じたことを率直に訴える』。これが一番大事だなと思っています」
尾﨑大晟アナウンサー
「当選の一報を受けた後のインタビューで『シンプルに訴えてきた』と話していたが、政策を掲げるうえでの『わかりやすさ』は意識しました?」
広田一さん
「そうですね。選挙で訴えていく時の私自身の心構えは、『自分の言いたいことや知識をひけらかす』のではなくて、『有権者の皆さんが今、何を求めていて、それに対して自分はどんな答えを持っているのか』ということを『シンプル』に訴えることが、大事だなと思っています」
今回の参院選、高知県内の確定投票率は「56.89%」と合区制度が始まった2016年以降で最高となり、参院選の高知県内での投票率が初めて50%を超えました。徳島県内でも「50.48%」と、前回を上回っています。
広田一さん
「(投票率が上がった)理由の1つには、今回、日本全体で『政権選択選挙だ』と言い方をされたことだと思います。私自身も選挙期間の最終盤は、『ガソリン税や消費税を減税するのかしないのか、それを皆さん、あなたの1票1票で決めることができる選挙です。つまり、自分の1票で政治を変えることができる』と訴えました。それが今回は『選挙に参加していこう』ということに繋がっているんじゃないかと考えています
その有権者が票を投じた徳島・高知選挙区では、2016年から「合区制度」が導入されています。広田さんは導入される前から「合区」に反対の立場ですが、2023年の補欠選挙で当選した時、そして再選を果たした今回と、合区選挙を2度戦ったことになります。