「足で歩き、丁寧に寄り添う」実直な姿勢が実を結ぶ

高知県出身の広田さんは、2023年10月の補欠選挙で当選して以降、およそ1年9か月の間、選挙区である徳島県・高知県を切れ目なく回ってきたといいます。

尾﨑大晟アナウンサー
「取材を進める中で印象的だったのが『徳島の地方議員の家を400人分回った』という話を聞いたんですが、自身のそういうスタイルを振り返って、いかがでしたか?」

広田一さん
「いわゆる『足で歩く政治』というのは自分のモットーの1つですし、そこから『草の根の活動』ができると思います。徳島県のことを一番よく知っているのは県会議員さん、市町村会議員さんですので、文字通り、自分の名前じゃないんですけど『はじめまして、の広田はじめです』で1軒1軒お伺いしながら…。そして、自分自身は無所属ですので、自民党さん、公明党さん、共産党さんまで、それこそ与野党を問わずお伺いさせていただき、幅広い意見を頂戴することはできたと思います」

そうした「草の根の活動」で1人1人と接する際にも、丁寧な有権者との対話を心がけたといいます。徳島市の「日曜市」には4時間ほど滞在して出店者らと会話をしていましたが…

広田一さん
「実は、高知の日曜市は3日間かけて、1軒1軒の店を回りました。その際、単に一方的に自分のチラシやリーフレットを渡して『よろしくお願いします』と握手して次に行く…ということではなくて、皆さんが『どのようなものを売っているのか』『生産しているのか』『その時どんな課題があるのか』ということを、できるだけ丁寧に聞いていくことが、自分がいろんな政策を国政の中に訴えるためにも必要なことだと思って、あのような回り方をさせてもらいました」

そうした「丁寧な接し方」から、選挙期間中、有権者からは「広田さんは情に厚い。政党は関係なく、広田さん個人を応援している」という声も聞かれました。

広田一さん
「率直に申し上げて、議員冥利・政治家冥利に尽きますが、そういった評価をしていただいていることについては恐縮しています。選挙の時は与野党が対決しますけど、選挙が終わったら『ノーサイド』とまではいかなくとも、やはり高知・徳島・この国のために力を合わせて、できることは党派を超えてやっていかないといけないと考えています」