20日、参議院選挙の投票で、鳥取県米子市の投票所の担当者が、誤って1人の有権者に比例代表の投票用紙を2枚渡していた恐れのある投票所で、約2時間後に再び二重交付が起きたことがわかりました。

市選挙管理委員会事務局によりますと、20日午前7時20分ごろ、米子市第十九投票投票所となっている小学校で、投票者数と投票用紙の定期的な確認をしたところ、投票者数に対し、比例代表の投票用紙が1枚足りないことがわかりました。

選挙区の投票用紙は投票者数と合致していたことから、比例代表の投票用紙を1人の有権者に2枚渡した恐れがあるということです。

選管では交付担当者に対し、確実に1枚ずつ渡すよう指導を徹底しましたが、その約2時間半後、再び、二重交付が起きました。

選挙区の投票を終えた有権者が、入場券を引き換えに比例の投票用紙を受け取ったあと、選挙区の記載台で記入し、選挙区の投票箱に投票。再び、人の流れにのって比例の投票用紙を受け取りにきました。

すでに引き換えとなる入場券は持っていませんでしたが、本人が、どうしたかわからないと言ったため、投票所側では、誤って入場券を投票箱に入れたと判断し、入場券を再発行。改めて比例の投票用紙を渡し、受け取った人は、そのまま投票したということです。

午前9時40分に、同じ人の入場券が2枚あることがわかり、二重で交付していたことがわかりました。

県選挙管理委員会ではいずれのトラブルも発生した時間帯に投票所が混雑していたため、十分な確認が行われなかったことが原因とみて、市選挙管理委員会に投票所における確認を徹底するよう指示すると共に、各市町村へも情報を提供し、注意喚起を行ったということです。