串間市の「脱炭素」への取り組み
風力発電をきっかけに脱炭素への機運が一気に高まった串間市。
おととし12月、県内の自治体で初めて「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。

(串間市・市民生活課ゼロカーボン・再生可能エネルギー担当 立本一幸さん)
「手つかずの自然というのを最大限活用できるのかなと、それを活用してエネルギーを作っていきたい。なおかつ、作ったエネルギーを市内で使えるような取り組みになればなというふうに事業を展開していこうという考えでおります」

脱炭素の取り組みは市役所でも。
(串間市・市民生活課ゼロカーボン・再生可能エネルギー担当 立本一幸さん)
「こちらEV車になります。ゼロカーボンシティ宣言串間市というネーミングを付けた車が市内を動き回ると、EV車、そういうものがあるんだなという認知につながると」
市は現在、公用車として2台の電気自動車を導入。さらに今年度中に、3台追加する予定です。
また、市民が電気自動車を購入する際、一人当たり30万円の補助金も交付しました。(今年度分は終了)


このほか、庁舎内の照明を、すべてLEDランプに変更し、消費電力を抑えました。
(串間市・市民生活課ゼロカーボン・再生可能エネルギー担当 立本一幸さん)
「ある程度、初期投資がかかる部分があるんですが、先行してやることによって市民がそんな取り組みがあるんだなというのを認知していただく、きっかけになると思っている」
「ゼロカーボンシティ」実現の大きな鍵は市民への広がり
今月4日には、島田俊光市長が「世界気候エネルギー首長誓約」に県内の首長として初めて署名し、脱炭素に向けてさらなる意欲を見せている串間市。
今後は、市民に脱炭素の動きを広げることが「ゼロカーボンシティ」実現の大きな鍵となります。

(串間市・市民生活課ゼロカーボン・再生可能エネルギー担当 立本一幸さん)
「やはり住民一人一人がエネルギーを考えて、脱炭素を考えることが一番重要だと思っております。
それを引っ張っていく事業を、今後、市役所の方でプログラムしながら展開していきたいと思っております」

(スタジオ)
串間市は、風力発電を観光資源として活用していきたいということです。
今後は作られた電力がその自治体の中で循環するような仕組み作りが求められています。
※MRTテレビ「Check!」11月16日(水)放送分から