JR広島駅2階に路面電車が乗り入れるまで、2週間あまりとなった7月18日。新しいホームや運転士の訓練が、報道陣に初めて公開されました。
8月3日から使用される路面電車の新たな広島駅ホーム。乗り場の数は従来の倍となる4か所に増え、行き先や時刻を案内する電光掲示板も設置されました。デザインは広島市やJR、広電が協議を重ねて、平和の象徴「白」をベースに広島の玄関口にふさわしい上質で明るい空間にしたそうです。
JRの在来線中央改札から新しい路面電車のホームまでの距離は、これまでのおよそ半分の78m。歩いて1分ほどで着くことができます。
JR西日本 広島建築工事所 田原潤一所長
「新幹線の改札や在来線の中央改札から直に、段差無くすぐ乗り換えができるようになり、非常に便利になります」
ホームでは乗務員の習熟訓練もおこなわれていました。8月3日に「駅前大橋ルート」が開通すると、広島駅から紙屋町・八丁堀方面や、比治山・広島港方面への所要時間は、従来よりもおよそ4分短縮されます。
広島電鉄 駅前プロジェクト推進部 塩田健順部長
「すごく心待ちにされている方がたくさんいると日々感じています。『より便利になった』と実感をしていただくことを期待しています」
8月3日からは新しい発車メロディーも流れるようになります。比治山・宇品方面は波をイメージした軽やかなメロディー、紙屋町方面は平和への祈りをこめたメロディーだということです。