青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年に起きた患者間殺人の犯人隠避事件を巡り、病院側が勤務する各医師の勤務時間数を把握していなかったなどの違反事項が確認されたとして、八戸市は18日、行政処分の必要性が認められたことから同日付で行政処分の権限がある県に通知を行った。

みちのく記念病院を巡っては、2023年に起きた患者間の殺人を巡り、当時の院長の石山隆被告と弟で医師の哲被告が犯人隠避の罪で起訴されている。

【違反事項】
・病院が勤務する各医師の勤務時間数を把握していなかった
→実際の出退勤状況を確認せず、事務職員が画一的にタイムカードを打刻していたことが判明
・これまでの立ち入り検査や行政指導に際し、病院が事実と異なる説明や報告を行っていた
→実際には常勤医師の勤務時間数(32時間)に満たない医師を常勤と報告していたことが判明

【これまでの対応経過】
2025年
2月19日 立ち入り検査
2月26日 立ち入り検査
3月 7日 改善勧告による行政指導の実施(改善報告の受理は3月17日)
3月12日 立ち入り検査
3月27日 立ち入り検査
5月 9日 立ち入り検査
5月15日 立ち入り検査