首都圏マンション価格が過去最高、東京23区で“1.3億円超”に

藤森祥平キャスター:
高いですね。東京だけじゃなく、首都圏全てのマンションがどんどん上がってきていると。これは人件費、それから資材費の高騰。土地のいい場所、これが減っていて、取得する費用が上がってるそうです。

伊沢拓司さん:
まだ上がるなんて言われてますし。なかなか苦しい状況ですね。

小川彩佳キャスター:
高止まりが今後も続いていくという予測もありますからね。

藤森キャスター:
割安な家賃で注目されている物件をちょっとご紹介します。3畳ワンルームです。四ツ谷駅から徒歩9分で築5年の物件。

中廊下はちょっと狭いんですけど、それぞれ左右部屋になっています。奥の部屋の玄関を開けると、左手にキッチン、右手にお風呂、IHのコンロもついてます。リビング3畳ワンルーム。はしごの上がロフトでベッドになっている。お風呂、シャワーもついています。トイレはちょっと体の大きい人だと、ドアを閉めると膝が出ちゃうかな。

広さはこのタイプで9平米の物件です。家賃は7~8万円だそうです。このエリアの同様の築年数や、駅からの距離を見て調べました。大体一般的には、ワンルームの広さは最低でも20平米だったので、相場の平均が15万ぐらい。

そう考えると、半分ぐらい、面積半分で値段も半分。そんなイメージです。こういう世界観はどうですか。

伊沢拓司さん:
都心だと、夜すごせる空間、朝すごせる空間は結構ありますし、こういった物件の紹介が、YouTubeとかで結構流れてきたりもするので、そういう意味では、価値に流されないというか、自分の大切なものを見極められているという点では、素晴らしいのかなというふうには思います。

一方で、住宅価格が上がり続けている状況そのものに関しては、とても素晴らしいとは言えない状況だと思いますし、投機的なお金が流れ込んできて、より高くなっている部分もあると思うので、市場経済である以上、ある程度の投機はしょうがないとは思うんですけれども、特に東京都心はある程度、財政的に裕福な団体もあると思うので。

行政の支援とか、杉並区が低所得世帯向けの家賃補助を予算に盛り込んだみたいな話もありましたし、あとは企業の家賃補助なんかも、もしかしたら今後、よりアピールポイントになってくるかなと。

売り手市場の労働市場の中では大事なポイントかなと思うので、なかなか市場経済に任せておいてうまくいかないこの住宅価格というのを、企業や自治体がどうやってコントロールしていくのかというのは、喫緊の課題にはなりそうですね。

藤森キャスター:
小川さん、ちょっとこれびっくりなのが、こうした3畳ワンルームっていうのは他にも新宿、中目黒、恵比寿など都内にも1500戸あって、入居率がもう99%。出て行ってもすぐ入る状況なんですって。なぜかと聞いてみると、実際、代々木上原に住んでる方は「職場が表参道なのでそこから近いのが一番。古い物件には住みたくない」。こういうニーズが具体的にあるんです。

小川キャスター:
多様な選択肢の中で、あえてこれを選んでいくというのだったらいいとは思うんですけれど、行きつく先には何があるんだろう、とちょっと不安を覚えるところもあります。住まいは生活の土台でもありますから、参院選後の大きな課題になってくるのかなというふうに思います。

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<プロフィール>
伊沢 拓司さん
株式会社 QuizKnock CEO
クイズプレーヤーとして活躍中