鳥取大学医学部附属病院などを拠点とするドクターヘリが、運航を委託された会社「ヒラタ学園」の整備士不足のため、一時的に運休する見込みとなっています。

この事態を受け、鳥取県の平井知事は、17日開いた検討会議で、契約違反に当たるとして県として申し入れをする意向を示しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「私共としてヒラタ学園にきっちりと運航を継続するよう強く申し入れることとしたいと思います」

救急医療に必要な機器を積み込み医師が同乗するドクターヘリは、鳥取県を含む関西広域連合が「ヒラタ学園」に運航を委託しています。

しかし、「ヒラタ学園」が整備士不足を理由に鳥取大学医学部附属病院を拠点とするドクターヘリの運航を、7月22日から28日まで休止する見込みとなっています。

鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センターの上田敬博センター長は「ヒラタ学園に不信感を抱く」とした上で、こういった事態に対応できるよう、他社との応援協定を結ぶことを提案しました。

鳥取県 平井知事 知事
「命を守れない事態を回避する、これを最優先して、関係のヘリやドクターカーなどを駆使して地域を守っていきたいと思います」

8月には鳥取県東部を範囲とするドクターヘリも運休が検討されているため、県として、医師搭乗型消防防災ヘリやドクターカーを活用して体制を整備していくことにしています。