お値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。今回は、需要が縮小し価格競争が激化していたお豆腐の救世主・豆腐バーの値段「158円~」です。

異例大ヒット 豆腐バー158円~

出水麻衣キャスター:
これまでのお豆腐というと、柔らかくて滑らかなことに価値がおかれていましたが、それを硬くすることによってヒット商品が生まれました。

「アサヒコ」が2020年11月に発売した豆腐バー。現在「蓮根と枝豆」などの豆腐バー5種類と、「ガトーショコラ」などのスイーツバー3種類を展開しています。順次新商品を投入しているといいます。

日本だけではなくシンガポールや香港、台湾でも発売されていて、累計9000万本販売されています。2025年中には1億本も見えている大ヒット商品です。

高柳キャスター:
パサつくこともなく味もしっかりしているのでとても食べやすいです。

出水キャスター:
改めて豆腐バーの魅力を見ていきましょう。

一つは“硬さ”です。噛み応えがあり、お肉を食べているような食感を楽しむことができます。ここが一番こだわったということです。

さらに“高タンパク”で、1食・推奨量の約半分のタンパク質を摂取できることで人気になっています。

そして、手を汚さず“ワンハンド”で食べることができるので、いつでもどこでも時短で食べられます。

噛み応えもあるので腹持ちがいいというのも魅力だと個人的に感じます。

二人以上の世帯を対象にした総務省家計調査によると、豆腐の1世帯あたりの年間消費額は、2000年は7484円ですが、2024年は5272円と約3割減少しています。

一方で豆腐は植物性のタンパク質です。タンパク質にフォーカスすると、タンパク補給食品の国内市場はこの10年で約3倍になっており、2025年には3000億円に迫る状況が予測されています。(富士経済調べ)

そこで「アサヒコ」の池田未央社長は「タンパク質の市場がこんなに伸びているなら、お豆腐もタンパク質なので、その市場に打って出ようと商品を開発した」ということです。