身元不明遺体の写真から生前の似顔絵を描く技術を学ぶ講習会が宮城県警本部で開かれ、警察官が技術の向上に努めました。

画用紙に丁寧に描かれていく似顔絵、身元不明遺体の写真から生前の似顔絵を描く復顔法(ふくがんほう)という技術です。

県警本部で開かれた講習会には、警察官10人が参加し、講師の鑑識技能伝承官・安倍秀一さん(75)の指導を受けながら似顔絵を描いていきました。

東日本大震災では似顔絵をもとに25人の身元が判明していてそのうち24人は安倍さんが描いた似顔絵だったということです。

鑑識技能伝承官・安倍秀一(75)
「身元が特定されれば事件として捜査をするかあるいは遺体を家族の元に返すことができる。いつどのような状態で発見されてもすぐ描けるような状態にしておくことが重要」

この講習会は、復顔法の技術の向上を目指そうと2012年から毎年開かれています。