◼︎支えあう被害者たち 自分にできることとは
ーーいろんな要素が詰められ、それぞれが、それぞれの「自分ごと」を見つけられる映画だったと思いました。立山監督自身は取材を通して「自分ごと」になったことはどんなことだったのでしょうか?やっぱり人は人に助けられて生きているということです。ムクウェゲさんの病院に行くと、大変な被害に遭っているのに女性たちは常に他人のことを考えていました。お互い支え合って、自分にできることをやろうとしていました。ご飯作るのが上手な人はご飯担当になるし、籠を作るのが上手な人は籠の作り方を教える先生になる。
ムクウェゲさんも、一方的にかわいそうな女性たちを助けてあげているのではなくて、女性たちに励まされて、支えられている。そういう関係性をみて、私の方が学ぶことが多かったです。

世界で起きていることを知った時、自分たちには何もできないよねって諦めていないだろうかと考えました。そうではなくて、自分たちにもできることがあるんだったら少しでも改善しよう、声をあげたり、行動することで、世界はよくなっていくのではないかと思いました。そして、繰り返しになりますが、じゃあ自分ができる行動は何だろうと考えたときに、自分の仕事は視聴者の人たちに、世界や他者に対する想像力を持つきっかけを作ることだと改めて感じています。

今後の上映予定:
神奈川 シネマ・ジャック&ベティ 5/14(土) 〜
群馬 シネマテークたかさき 6/3(金) 〜
京都 京都シネマ 5/27(金) 〜
大分 シネマ5/シネマ5 bis 5/7(土) 〜
宮崎 宮崎キネマ館 4/22(金) 〜
鹿児島 ガーデンズシネマ 5/19(木) 〜
詳しくは公式HP・劇場案内をご覧ください。
【プロフィール】
▼立山芽以子
