熊本市は、非正規職員が大半を占める熊本市電(路面電車)の運転士について、2026年4月から正職員化する考えを明らかにしました。

これは、7月15日の定例会見で大西市長が明らかにしたものです。

熊本市 大西一史市長「このたび、令和8年(2026年)4月から乗務員を交通局の正規職員に雇用することとする」

運行トラブルが相次ぐ熊本市電では、80人の運転士のうち79人が非正規の会計年度任用職員で、待遇の低さなどを理由に退職する人も少なくありません。

そのため、大西市長は、2026年から運転士の正職員化に加えて、運転士を目指している乗務員の正職員化も図りたい考えです。

「雇用環境の安定化は、乗務員の意識向上や人材の定着、技術の継承にもつながる」と述べ、給与などのアップのほか、休暇制度も充実したいと話しています。

正職員を増やすには条例の改正が必要で、市では9月の市議会に条例改正案を提出し、2026年4月から正職員化を始めたい考えです。

運転士79人を正職員化した場合、初年度の人件費は今年度(2025年度)よりも約3000万円増える見通しです。